専門治療

凍結療法

病的組織をマイナス20℃以下にして壊死脱落させる治療法

凍結療法は病的組織をマイナス20℃以下にして壊死脱落させる治療法です。主に体表腫瘤(耳、眼瞼、口腔、腕、足、乳腺部、陰部、肛門周囲)の良性悪性問わず腫瘍の治療が可能です。治療は基本的に全身麻酔を必要とせず、高齢動物のQOL改善のみならず、根治目的とした治療が可能です。自己の再生力により、麻酔外科をする事なく治癒を促します。治療の一つの選択肢としてご検討いただく事をお勧めしています。

[凍結手術について]
凍結手術は腫瘍やイボなど病的組織をマイナス20度C以下にして、組織を壊死脱落させる処置です。ほとんどのケースで全身麻酔を必要としないため、体に負担が少なく、高齢動物や全身麻酔が難しいケースでも安全に治療する事が可能です。

[適応]
全身の体表腫瘍(口腔含む)に治療が可能です。腫瘍のタイプや大きさは、直接ご来院頂くか、紹介医病院より治療のお問い合わせをお願いいたします。
治療回数は腫瘤のタイプ(組織病理診断)や腫瘤の大きさによって変わりますが、通常2〜3回(凍結処置の来院)を目安に治療を行なっております。処置の間隔は1週間で、概ね3〜4週で治療を終了する予定です(腫瘤のタイプや大きさによって変わります)。

[処置について]
当院では、液体窒素、亜酸化窒素、固形炭酸を用い、腫瘍のタイプに合わせて治療を行なっております。治療は1治療で3回〜4回の凍結と解凍を繰り返し行います。主に局所麻酔を使用し、特別な腫瘍を除いて全身麻酔は使用しません。

凍結治療においては、より良い治療を提供できるよう高い意識を持って医学会など積極的に参加し、治療にフィードバックしています。
治療は市県外からも来院され、他院からの相談や紹介も承っております。困ったことがあればお気軽にご相談ください。


治療症例1 マイボーム腺上皮種

低悪性度の眼瞼腫瘤(Cryo Probe2回使用)
・眼瞼腫瘤はほとんどのケースで対応が可能です。
・全身麻酔を必要無く安全に治療する事ができます。



治療症例2 扁平上皮癌

高齢、慢性腎不全(液体窒素2回使用)
・悪性の癌であっても治療は可能です。
・出血などQOLの改善を目的に治療します。



脂腺上皮腫




扁平上皮癌




上皮向性リンパ腫




肛門周囲腺腫




肛門周囲腺腫




マイボーム腺上皮腫




口腔内メラノーマ



PAGE TOP